二章・黒いヒト

24/27
前へ
/132ページ
次へ
   というわけで訂正しよう。  私が恐れている人物は、月子さんだけではない。  実の姉、美咲もだ。  全く……笑えない。  私のこんな姿、絶対に学校では見られない。もしも水島たちが知ったら、大笑いするだろう。 「……」  反論するのも、再び訂正するのも面倒になってきてしまった。  もういいやと私が黙り込むと、美咲も静かになった。  自分の髪に、意味もなく手櫛を入れている。  そういえば女子というもの(その中でも特に、ギャル系と言われる女子)は、やたらと髪型を気にしている気がする。  
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2818人が本棚に入れています
本棚に追加