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私の周りでは、未だにずっとあからさまなおべっかを使う『優美と佳苗と愉快な仲間たち(仮)』が何事か喚き続けてる。
「でさぁ、各務さんはー……あ、ねぇねぇ、光って呼んでいい?」
よくない。
「うちらのことも下の名前で呼んでいいからさぁー」
そもそも私は、あなたたちの誰が誰だかほとんど見分けがつかないから。
というか、名前も知らない。
「ね?仲良くしよ、光っ」
……呼んでいいとは、一言も言ってないのだけれど。
私が呆れ返って言葉を失っていると、愉快な仲間たちはいいように解釈して、尚も勝手に話を続けていく。
彼女たちの言動の端々には、『いじめられっこがこんないい待遇を受けてるんだから、まさか文句はないだろう』といった、優越感にも似た上からの目線が垣間見えていて、至極気分が悪い。
一方的に押し付けられる、好意だなんて言えない行為。
冗談じゃない。
吐き気がするわ。
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