三章・オカシナ関係

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  「……お好きにドーゾ?」  ちょっと返答に皮肉を込めすぎた気もしたけれど、まぁ……いいわよね。 「どうも」  水島は、微かに笑った。 「どっちが先にする?」  これは私。  なんてことはないと思ってたけど、やっぱりいざとなると緊張する。 「先にしていいよ」 「解った」  床に膝立ちする水島の前に、脚を投げ出して座った。  まずは前屈。 「痛い?」 「平気」  背中を押す水島の手を感じながら、何度か短く言葉を交わす。  ……意外だった。  失礼な話だが、てっきり媚へつらうくらいのことはしてくると思っていた。  それが、違った。  水島は私の背を押している間、必要最低限の事務的なことしか言わなかったし、嫌がらせのような行動をすることもなかった。  
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