真ん丸い月夜は御用心!?
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どうしてだか、唯にも解らなかった。 ただ、一つだけ言える事は・・・。 「凄く・・・喉が渇くわ・・・。」 唯の黒くて長い髪が、窓から入り込む風で靡く。 「・・ぅ・・っ・・・!?」 喉の渇きが身体全体に広がっていき、身体が作り替えらていく様に感じる。 「どうして・・・?」 唯の闇夜の様な黒い瞳は、いつしか月の色と同じく紅く輝いていた。 それは、人為らざるモノの瞳だった。
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