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どうして、こうなった？
唯は生まれてから今日迄の事を考えた。
鏡に写らなくなった自分。それは、どうしてか？
陽の光に弱い唯は、15の今まで昼間に外へ出た事が無い。
陽の光を浴びると倒れてしまうのも有るが、両親に止められていたからだ。
そのせいで学校に通った事は無かったが、家庭教師を雇っていた。
両親と家庭教師と勉強が全てで、他には何も無い。
そう、何も無かったのだ・・・。
唯は両手の平を顔に押しあてた。
そうして、身体の底からくる哀しみは声を出す事が出来ない程だった。
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