はじまりのオレンジ

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*************** 「はい。」 「あっありがとう…。」 「夏みかん、嫌い?」 「うっううん、大丈夫。」 「大丈夫って…好きか嫌いかでしょ?」 「あっそうだよね、好きだよ夏みかん。」 「なら良かった。」 彼は階段のところに座る私に夏みかん味のジュースを買ってきてくれた。 「あのっ…ありがとう、助けてくれて…。」 「あのさぁ、もう10時だよ?一体何してたわけ?」 「何って…特に何もしてなかったかな…?」 「滝朱河さぁ、自分がかわいいって自覚してる?」 「えっ…?」 「自覚してないだろ、自分が狙われやすいって。」 「いや、そんなことないよ。」 「そんなことあるんだよ、もっと気を付けろよ。」 「ごめん…なさい。」 「ほら、それ飲んだら帰るぞ。」 「あっ、ありがとう。」 「どういたしまして。」
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