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カタン
靴箱からローファーと何通かの手紙を取り出す。
「みんな知らない人…。」
手紙を見つめていると、後ろから声がした。
「うわっ、すげー量。」
「えっ?あっ呉島くん。」
「帰んの?高村は?」
「彩乃は部活だから…。」
「そっか、滝朱河は部活入ってないの?」
「うん…。」
「俺も帰宅部だけどね。」
「そうなんだ。」
「中島は部活だし、俺も一人。」
「あっ…雨。」
「えっ!?ほんとだ…。」
外は雨が降っていた。
空は明るいままだったからおそらくにわか雨だと思うけど…、
「傘、ないや。」
「俺も。」
「すぐやむかな…?」
「やみそうだな、待つか。」
「あっ…うん。」
「はやく帰りたい?」
「ううん、大丈夫。」
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