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彼女、滝朱河リリアと出会ったのは高校の入学式。
彼女は金髪気味の茶髪に青みがかった瞳で男子の視線を集めていた。
俺は空を見ながら、かけていたメガネを外した。ぼんやりとしか見えなくなると、雲がだんだんと形を作りだす。そんなとき、ふと視線を感じた。メガネをかけて、視線の方へと顔を向けると
そう、滝朱河リリアが俺のことを見ていた。友達に話すと、自意識過剰だと笑われたが、確かに俺は彼女と目があったのだった。
彼女と目があったとき、彼女の瞳が一瞬オレンジに輝いた。青みがかっているはずなのに。それと同時に頭が殴られたみたいにガンガンしだして、耳鳴りに襲われた。
1分くらいでおさまったが俺は思った、俺は滝朱河リリアとは相性が悪いのだと。
それは3ヶ月前のことだった。
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