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第二章微(かす)かなるずれ
Sはバイクを右アクセルを軽く吹かす。
警備員を通り越す。
ブウウーン。
警備員はジロリとSを睨みつける。
警備員は左胸ポケットに入った無線のボタンを右親指で圧迫(あっぱく)する。
ザーザー。
「こちら陽大(ようだい)。バイク便です。ナンバーワ8・19到着。メッセンジャー。谷川元春(たにがわもとはる)確認。」
無線から声がかえってくる。
ザーザー。
「了解。」
陽大はボタンを押したまま。
「。では任務に戻ります。今回はどうでしょうかね?」
ザーザー
「俺に聞くな。お前は警備をしてればいいだけだ。無駄に無線を使用するな。」
ザーザー
陽大(ようだい)
「はい。」
無線のボタンから指を外してオフにする。
谷川元春(たにがわもとはる)以後省略元春は、側道を運転する。
ブレーキをかける。
キッキー。
右脚をアスファルトにつける。
バイクのエンジンをオフにする為にリスタートに右親指を沿(そ)える。
キュルンルン。
グッスン。
バイクのエンジンがオフになる。
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