出会い

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後ろに立っていた凛音に視線を向けた、 そこには浮かない顔をした凛音が立っていた。 『5軍が、傷だらけで帰ってきた..........』 「は!?」 『ブレット』はチーム分けがされている。 幹部、1軍、2軍........と順々に新人になっていき、5軍まである。 5軍は新人ばっか、4軍は頭脳チームって感じかな。 抗争には出ないけど、調べものをやったり、ろんの手伝いをしたり.......。 5軍で喧嘩が強いやつは基本3軍に上がってくるんだ。 喧嘩が弱いやつは4軍に行くか、そのまま5軍にいるか.......ってとこ。 だからチームの抗争なんて、俺や凛音はなかなか出ないんだ。 祥矢の場合、抗争となれば必ず出ていくけどな。 凛音の報告を聞き、怪我の手当をしているという5軍の元へと向かった。 「どうしたっ!?..........何があった?」 俺の目の前には、傷だらけで手当てを受けているチームメイトたち。 有り様は酷くて、なかには鼻の骨が折れていたり、足にギプスをつけていたりと とても見ていられなかった。 『総長........すいません。俺たちが不甲斐ないばっかりに、チームの名前を汚しました。』 「そんなこと、今はどうでもいい。............何も考えずに、とりあえず怪我を治せ。それまでは総会もでなくていい。」 一瞬の沈黙が訪れた。 俺は、こいつらを気遣って言った言葉だったんだけど........ でもこいつらにとっては、 「もうここに来なくていい」 と聞こえたらしく....... どばぁぁぁぁぁぁぁっと、俺に寄る人波。 (え、なに、どうしたのこいつら!!) 『総長っっ』 『俺たちを見捨てないでくださいっ!つぎは絶対に失敗しませんからああああ』 『ぐすっ、うわあああああああん』 「え、ちょっと何言ってんのお前ら.........怖いんだけど......てか重っ!」 あまりの人波と勢いに押され俺は床に押し倒されていた。 それを囲むいかつい10人ほどの男たち...........
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