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ろんの頭を撫でていると、ぱしっと俺の手を掴む誰かの手。
「ん?...........あ、祥矢」
『光國さん、ろん菌がうつります。』
『ちょっと、祥矢!?僕は菌じゃないんだけど.....』
『菌みたいなもんだろ。』
『だったら祥矢だって祥矢菌だよ!光國さんに触らないでよ!』
そう言って、ろんは俺の手を掴んでいる祥矢の手を叩き落とした
それからあっという間に口喧嘩が始まった。
で、紹介が遅れたけど..........ろんと喧嘩してんのが、祥矢。
(勘弁してくれよ..........)
こいつらが喧嘩しだすとなかなか終わらない。
凛音が止めに入るまで終わらないんだ。
でもこの場合凛音は近くにいないから必然的に俺が止めることになる........よな。
俺がそんなことを考えている間にも
ぎゃあぎゃあと五月蠅いぐらいに言い合っている二人。
近くにいた5軍の奴らはろんと祥矢の喧嘩を初めて見るのか、口に手を当て、顔を青くして『どうしよう....』なんて、言っていたりもする。
まったく、下の奴らにまで心配かけるなんて......
「気にすんな、あいつらはいつもそうだから。.........もし、俺がいなくて喧嘩になったときは凛音呼べば何とかなるから。」
5軍のメンバーの近くまで行き声をかける。
さっきのことがあったせいか皆のテンションが低い。
(まだ勘違いしてんのか........)
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