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「っん.......」
目が覚めると周りは真っ暗でなにも見えなかった。
ただ、確かなのは俺が何かに縛り付けられているってこと。
(どこだ?ここ......)
なんとか縄から脱出出来ないかと試みるものの、きつく固く結ばれている縄は解けなかった
それどころか、俺の腕が痛いだけだ
(くそっ、なんとか脱出しねぇと....)
俺が脱出策を考えていると、パチっと電気がついた。
俺は一瞬目を細め、直ぐに電気をつけた奴等を見た。
その中には、やっぱりさっきの奴もいて、改めて裏切りというものを確信した。
『総長、目覚めましたぁ?』
最初に口を開いたのはそいつだった
「るせぇ!総長なんて、お前に呼ばれたくねぇ!」
俺はそいつに飛び掛る勢いで言った。
俺が動くたびに縄がミシミシといい、腕が締め付けられて痛い。
『総長腕が痛くなるだけですよ。』
「くそっ!」
自分の余りの不甲斐なさに自分の手に爪を立てた。
『改めて、自己紹介をさせていただきますね?俺の名前は圭哉(ケイヤ)<ブレット>の3軍にいました。まぁ、それはスパイなんですけど、それは分かってますよね。俺の本当の姿は<シアンブラッド>の秘密特殊部隊の隊長です。みんな、ちゃっかり騙されてくれてやり易かったですよ』
(<シアンブラッド>?初めて聞くな......)
『ボス、後は宜しくお願いします。』
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