452人が本棚に入れています
本棚に追加
イケメンDQNさんの観察をしているうちに職員室まで着いていた。
「おらよ」
「あ、ありがとうございます」
ぱっと俺の手を離した赤髪さん。
なんだかちょっぴり名残惜しいお。
思わずさっきまで掴まれていた手をじっと見つめる。
「……悪かったな」
「へ?」
い、いきなり赤髪さんに謝られちゃったよ!?
なぜに!!??
「痛かったんだろ?手……」
赤髪さんは眉間にしわを寄せて俺の手から視線を逸らす。
あ……。
違うのに。
痛くなんて、全くなかったのに。
むしろ、手を握るなんて小学生以来でちょっと嬉しかったのに。
赤髪さんは何も言わない俺に背を向けて歩き始めてしまった。
「あ!ちょっ!待って!!」
言わなきゃ!
痛くなんてなかったよ
連れてきてくれてありがとう
助かったよ
俺の、本心を。
「うぉっ!?」
赤髪さんの背中に抱きついた俺の体重に耐え切れず、俺たちはズッコケた。
「痛えな……。……なんだよ?」
俺が飛びついたせいでコケたってのに、赤髪さんは優しく俺を抱き起こしてくれた。
「……つ。」
「あ?」
「赤髪さん!!アンタめっちゃええ人やな!!俺、好きや!アンさんのこと、大好きや!!」
「お、おいおいおい。ちょっと待てって……」
「待たん!つか待てへん!!俺はアンさんに対する愛を今ここで叫ぶんやぁぁああ!!!」
「頼むからちょっと黙ってくれっ!!!」
「むぐっ」
赤髪さんに口を塞がれてしまいました。
あるえ?
もしかして、怒ってらっしゃる……?
俺みたいなやつがタメ口聞いたから……?
え、ちょっ、ヤッベwww
どうしよもしかして俺、ここでオワタ系っすかww/(^o^)\
恐る恐る赤髪さんに目をやると、彼は耳まで真っ赤にして俯いてましたww
もしかしてこれ、テレテルんすか?
うおっふぉい★
まさかまさかの不良ツンデレちゃんgetしちゃった系?www
っべーマジテンションアゲアゲじゃねーっすかぁ!!
これはもう麗央様発動しなきゃでしょ!!
中田麗央は口を塞いでいる赤髪さんの手をペロペロした(^ω^)ペロペロ
「んなっ!?///」
赤髪さんは慌てて手を離す。
うんうんww
この反応をしてくれるって、俺、信じてた!!
最初のコメントを投稿しよう!