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ガバっと起き上がり、赤髪さんの上に馬乗りになる。
立場逆てーんww
真っ赤なお顔のままの赤髪さんにぐっと顔を近づける。
「赤髪さん。アンさん、名前は何て言うん?」
「さ、佐々木慎二……」
「ささきしんじ……か。んじゃあサキちゃんだね★」
「サキちゃん!?」
「そうサキちゃん!!今日から……いや。今この瞬間から俺たちは友人だよ!!いいね!?俺は中田麗央!よろしくサキちゃんww」
俺はサキちゃんの返事も待たず、彼に思いっきり抱きついた。
サキちゃんはビクッとしたけど、俺を引き剥がそうとはしなかった。
うわーい★
優しい不良ちゃんゲットだぜ★
しょっぱなからこんなに順調だと、この先も楽しみだなww
つかこのくだり、俺なんか王道転校生ぽくね?
名乗りあった人はみんな友達★みたいなwww
うげぇぇぇえ。
ヤダな、それ。
今後気を付けよう。
俺は王道転校生が大っ嫌いなんだ。
ウザいったらありゃしない。
本の中の話であってもイライラするものww
俺が望むポジションはただのモブキャラ!
断じて目立ってはいけないのだ。
うむ。
今後目立つ行動は絶対にしないと心に決める俺だったww
俺はサキちゃんとはたわいのない話をした後、口実にした職員室へと向かった。
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