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「ふ~んふんふんふ~ん♪」
朝から鼻歌を歌いつつ、軽くスキップで電車に乗り込む少年。
そう、俺です★
ちょっと怪訝そうな目で見てくる人もいるけど気にしない!
別に迷惑かけてるわけじゃないも~ん★
熱い視線を感じれば、やはりその先には女の子ww
軽く流し目をしてやれば真っ赤かになってうつむいちったww
だが生憎俺は女を口説くための口は持ち合わせていないんだ、悪いなww
俺のこの形のいい口は男の子を口説くために存在するのだよww
なんて、おちゃらけてるあいだに目的の駅に到着★
軽い足取りで電車から舞い降りるww
「メールト、溶けてしまいそぉ~♪」
駅といえばこの曲が流れ出す俺のお頭ちゃんww
ボーカ■イドさんのあの曲を口ずさみながら俺は清少学園へと駆け出した。
「うわぁぁああー!!デケェェエエェ!!!!」
今俺は正門前に来てます。
……えへへ。
正直舐めてました、このおぼっちゃま学校ww
今更ながら説明しよう!
この清少学園とは幼少中高とエスカレーター式のおぼっちゃまたちがお通いになる有名な男子校なのだ!!
つまり、そんな幼い頃からずっと女の子のいない学校生活を送っていればどうなるか……想像はつくよね★
だからこの学校はホモの魔窟と世間では呼ばれているのだァっ!!
にっひっひ★
おっと口から聖水がwww
っと現実に戻りませう。
……で。
今現在俺はこの5mはあるであろうこの無駄にデケェ正門とにらみ合っているのである。
何故って?
そりゃあ、入り方がわからんからに決まっておろうがwwww
「開けーゴマっ!!!!」
〈…………。〉
……ふぅ。
試しに叫んでみたが、やっぱダメ、か。
おっし!こうなったら麗央様の本気を見せてやんよ!
軽く屈伸をして準備を整える。
急な運動は体に悪いですからね!準備運動はきちんとしましょう!!w
準備体操を終えた俺はまずカバンを向こう側まで投げ飛ば……さずにww
もともと教科書もなんも配布されてないから空の薄っぺらいカバンは、わざわざ投げなくても鉄格子の間から難なく通すことができた。
無駄な労力は消費しないにかけますよ、君www
で、残るは俺本体。
「……っし!!」
パンっと軽く頬を叩き、気合を入れる。
鉄格子を握る。
上を見上げ、距離を再確認した後、手に力を込めてよじ登り始めた。
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