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ざわ・・・・・・ざわ・・・・・・
式場にまでやってくると、流石にもうたくさんの人が集まっていた。
座席は特に決まっていないようで、俺はトモと一緒に適当に座った。
いつまでたっても落ち着かない生徒たち。
先生たちが注意をするものの、一向に収まる気配がないww
するとひとりの生徒が壇上に上がってきた。
彼はマイクに向かうと、ひとつ深呼吸をして口を開いた。
「静粛に!!!」
キュイィィィーンという、マイクならではの雑音が響き渡る。
うがぁぁああぁぁ!!!
俺の耳がぁぁああ!!
糞っ!なんだよあいつ。
いきなりデケェ声出しやがるからあの嫌な音を聞く羽目になったじゃねーかよ!!
「トモ、何なんだよアイツ!いきなり馬鹿でけぇ声出しやがってよ!」
怒りで興奮状態になった俺は声を荒げながら隣にいるトモに尋ねた。
「……麗央……」
「あ!?」
トモは壇上にいる例の奴をチラチラ気にしている。
「あれが、会長だよ……」
「……ぇ( ゚д゚)ポカーン」
ギギギと音を立てながら首を壇上の方へと向ける。
「……おい。そこの青い顔してる奴」
ヒイイィィィ!!(((゜Д゜;)))
会長様がこちらをお睨みになっているぅぅううう!!
こ、ここは気づかないふり……(-_-;)
「おい。今目ェ逸らしたテメェだよ」
や、やっぱり俺だぁぁぁああ!!!
どうする、俺!?
こんなところで目ェ付けられたら俺のうふふアハハなBL鑑賞スクールライフが崩壊するっ!!
それだけはなんとしてでも阻止しなければッ!!
「トモ、俺職員室行かねーと!!」
「え!?でももう式が始まr」「行ってきます!」
引きとめようとするトモを置いて、俺は講堂から逃げ出した。
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