2653人が本棚に入れています
本棚に追加
「最近、新人のバイトが次々と来てさ。仕事を覚えてもらうまで大変だよ」
大変だよと言ってる割には、嬉しそうな表情の陽太。
「陽太が指導してるの?」
「そう。教えるのも楽じゃないね」
「でも陽太、喜んでるように見える」
「そう? 俺はいつもこんな感じだと思うけど」
確かに陽太は今までも明るかった。
フリーターという立場や仕事内容について、悩んだり苦しんでいる姿を見せたことはない。
だけど今までの明るさや大らかさと違って、どこか浮かれているようにも見えたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!