曖昧なプロポーズ

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転職して正社員になって欲しいと望む気持ちもあるが、大らかでポジティブな陽太となら何とかなるような気もする。 何があっても陽太とならば、二人で明るく生きていけると思えたのだ。 だから今夜、千香は陽太の愛に応えるつもりで来た。 いつも抱き合うたびに、身体を重ねるたびに、陽太が口にする言葉――。 「俺と一緒になってくれる?」 そんな陽太のプロポーズを、千香は今まで曖昧にしてきた。 「陽太が好き。このまま一緒にいられたらいいね」 結婚という言葉が出ないようにして、恋人関係のままキープを続けてきた。
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