第三章:ヴァンパイア様

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「……あー、喫茶店?」 なぜかヴァンパイア様は疑問系で答える。 「喫茶店……ですか。ウェイターさんですか?」 ウェイター姿もきっと素敵なんだろうなぁ。 「……そんなかんじ」 なんか歯切れが悪い。 「ヴァンパイア様、その喫茶店に会いに伺ってもよろしいですか?」 「やだ」 「……。なぜですか」 「絶対面倒なことになるから」 「迷惑かけないようにしますし、おとなしくします! 鼻血も……多分平気です!」 「無理だと思うわ」 何故かヴァンパイア様は言い切る。 「なぜ無理だと思うのですか」 「……言わない」 ……なんか理由があるのかな。
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