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「これ…、少ないけど依頼金です。」
「銀さん、行きますよね?」
俺は目を瞑り、息を吐く。
「………分かりました、依頼を受けます。
俺は万事屋のオーナーの坂田銀時だ。」
「私は磯村はるかです。
坂田さん、神楽ちゃん、新八くん、よろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げる磯村。
つか、コイツ等自己紹介してたのかよ。
「で、いつ出発するんですか?」
「出来れば今から…、母が病気なものですから…。」
俺はまた、あの村に行くのか。
「じゃあ、準備するから待ってるヨロシ!!
銀ちゃん、準備するアルヨ!!」
二人はバタバタと準備を始め、動かないのは俺と女のみ。
「なぁ。」
「はい?」
俺は外を見ながら磯村に聞いた。
「本当に村に行く〝だけ〟なんだよな?」
「……えぇ、そうですよ。
村に行く〝だけ〟です。」
さっきから、磯村はるかに違和感を感じる…。
それが気のせいなのかは分からなかった。
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