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チャイムが鳴るのを待ってタイムカードを打つ。
「お疲れ様でした~
お先しまーす!」
小走りで会社を出る。
この信号を渡ったらいつもの書店。
青いシグナルと共に人が動き出す。
ふと、足が止まる…
(もし、『彼』がいたら…どうしよう…)
さっきまでのパワーはどこへやら…
またあたしの意気地なしが顔を出す。
信号が点滅する。
(どうする?戻る?渡る?)
横断歩道のストライプがあたしを追い詰めている。
(やっぱ、今日はやめておこうかな…)
そう思って体を翻そうとした、その時…!
書店の入り口に向かっている『彼』を発見した!
(あ!)
思った時にはあたしは走りだしていた。
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