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会議室の前に着いた。会議室は校舎4階の一番奥にある。扉の前にある10桁のパスワードを入力し、ロックを解除し扉を開ける。
中には既に先客がいた。
綺麗な長い銀髪を真っ直ぐに降ろし、資料に目を通しているのは、学院でNo.2の実力を持ち、3年生で光の王である光宮聖(ひかりみや ひじり)先輩だ。
ちなみに魔法と言うのは属性があり、火、水、雷、地、草、光、闇と7つあり、普通の魔法使いは1つの属性を使う。
そしてここ、東都魔法学院では各属性でそれぞれ一番強い生徒を決め、その人を通常「~の王」と呼ぶ。
だから全部で王は7人いる。
さつきは1年生にしながら、前の水の王を倒し、現在の水の王となった。
「聖先輩おはようございます。相変わらず早いですね」
「おはようございます」
とさつきと二人で挨拶をした。
すると先輩も、
「おはよーなのだよ!勇太君、さつきちゃん!」
と返してきた。
見た目は清楚だけど、相変わらず明るく元気な人だなぁ。
「どうしたんだい勇太君、何か呆れたような顔をして」
「いいえ、何でも無いですよ」
「そう。まぁ、二人とも早く座ったらどうだい?」
と言われたので、俺とさつきはそれぞれ指定された席へ向かう。
会議室には「8人掛け」の細長い長方形の机があり、俺の席は扉から一番遠い席、長方形の短い辺の場所、他の7人全員の顔が見れる位置にある。
俺はそこに荷物を置いてから、
「じゃあ俺は楓(かえで)を起こしてくるよ」
と言った。
「頼んだよ~勇太君!勇太君以外の人が起こしても起きないからね~」
「いってらっしゃい!お兄ちゃん!」
俺は会議室の隣にある生徒準備室へ楓を起こしに行った……。
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