日常的非日常

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時たま、じいちゃんや、お母さんから連絡が来る。修行どうだー?とか、彼氏とか居ないのー?とか。彼氏に関しては触れないで頂きたい項目だが、心配してくれるのはやはり嬉しい。特に最近はお母さん達の大切さを改めて感じたりする。 河井荘で飲み会があってるまさに今日とかね!! 「彼方、一体アンタ何杯目よ……」 「んー?まだ3瓶目だよ」 きっと普通に人間ならば飲み過ぎだ。 よく飲み会なんかを開いてるわけじゃないけど、ここの奴等はよく飲む。猫又じゃなくてウワバミなんじゃないかとか考える位に。 しかし、みんなもガッツリ飲む事からしてきっとこれが妖怪のデフォルト何だろうとか考え出した自分が居る。 「そう言えば…鈴菜、明日の放課後に横町に行かない?」 一升瓶を片手に彼方が言った。 「横町?そんな所あったっけ?」 確か、この町には横町はなかったはず。首をかしげていると彼方はケラケラと笑って 「違う違う、妖怪のだって!!」 と私に言った。
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