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いつもと変わらない通学路。
いつもと違うのは何故か友人(友猫?)が宙に舞っている…というか吹っ飛んでる事だろう。マジで。
「彼方ぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
何が起こった。
今のたった一瞬に!!
「今日はいつもよりよく飛んだね」
「新記録ー」
まっちゃんと舜くんは日常茶飯事的な顔をしている。
助けてやれよ。
「彼方が見えなくなった…一瞬で居なくなったぜよ……」
「まっちゃん、お鈴が混乱してる」
「あの方角だと学校に着地かな★」
「よお、舜にまっちゃん。久しぶりじゃねえかよ。オィ」
灰色の髪に彼女よりもつり上がった目。首に巻いているストールの先っぽがボロボロなのはきっと長い間使い続けているからだろう。
「お久し振りですね、オレガノさん」
まっちゃんがそう言った。
「オゥ。元気そうじゃねえか。ところで……オメェら、妹を見なかったか?」
あんたが今しがた吹き飛ばしたばっかりだよ。
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