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放課後の校舎。
紫のジャージ姿の少年が何を考えるか分からない不敵な笑みをしていた。
「本当…懲りやしないね。何でそんなに此処に執着するのか、ね?」
言われた方は気味の悪いくぐもった声で反論する。
「お前のようなヒトに紛れて暮らす低俗には分かるまい!!我らの考えが!!分かってたまるものか!!」
「あぁ、そうだね。ボクには分からないさ」
「それにお前の考えは見えている、毎回毎回うるさい奴だとな!!」
ニヤリと下品な笑い。
あぁ、嫌だ嫌だ。
―――僕がやる――――
起きてたの?
―――とっくに起きてたさ。キミが気づくのが遅いだけ―――
ムカつくなぁ。君が起きていようがいまいがボクには関係ないからね。
―――ホント、ムカつくよ―――
…………勝手にやれよ。ボクは知らないからな。
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