二十歳

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二十歳

暖かい風が、開いた窓から心地よく入り込んで来た。  少女は、窓の外を眺めながら朝を迎える事が多かった。母親が夜勤明けで帰って来る日は、必ず玄関で出迎えていたのだ。  しかし、その習慣は少女が15歳の時、パタリとなくなった。
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