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「雑誌のインタビュー?」
可愛は麻里からの電話にパチクリと目を開き、チラリと樹利を見た。
「はい、まぁ雑誌のインタビューのお仕事なら樹利も受けると思いますよ」
基本的にメディアに顔を出したがらない樹利だけど、雑誌のインタビューならと引き受けることが多かった。
本人は飽くまで『職人』として引き受けているつもりみたいだけど……。
そう思っていると、
『違うのよ、私が依頼しているのは可愛ちゃん、あなたによ』
電話の向こうで楽しげにクスクス笑ってそう言った麻里に、可愛は「へっ?」とまた目を開いた。
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