24323人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうっすね、樹利さんは結婚してっていうか、今の奥さんである可愛ちゃんと出会ってから変わりましたよねー」
「ナイフみたいに尖ってたから」
ニッと笑ってそう言った樹利に、カズはプッと吹き出した。
「って、何言ってるんすか。
いやでも、そんな感じでしたね。もっとクールでしたよね。それはそれでカッコよく感じましたが、でも、やっぱり今の樹利さんの方が好きっすね。
父親になってから、更に変わったんですか?」
「ああ、なんだか、更にゆるくなった気がする。涙もろくもなったし。
考え方がどう変わったかと言われたら『自分主義』じゃなくなったかな。
家族が本当に大事で護りたいって常に感じてるよ」
「なるほど、一家の大黒柱って感じっすね。
そういえば、パリス君、留学しちゃったんすよね?寂しいでしょう?」
「正直、寂しいな。
寂しさを埋めるごとく、つい嫁とイチャイチャしてるけど」
「って、なんですかそれ。
相変わらずラブラブなんですね」
「おかげさまで」
ニッコリ笑ってそう言った樹利に、カズは頬を赤らめた。
※もんもたんさん、ありがとうございましたm(__)m
最初のコメントを投稿しよう!