天使の恋路<Ⅴ>

第６話 『可愛の雑誌インタビュー』

『実はね、今私雑誌で連載を持ってて』

「勿論知ってます、愛読してますもん」

ａｋカンパニーの若き美人社長・中西麻里のエッセイが大人向けファッション誌の誌面で連載し、好評であることは勿論知っていた。

『ありがと。

この前の樹利のラジオが好評だったでしょう？

同じくらい反響があったのは、“あの菅野樹利がそこまで溺愛する奥さんってどんな人なんだろう？”ってことらしくてね。

私がお世話になってる雑誌社の編集長から、ぜひ可愛ちゃんのインタビュー記事を掲載したいから私からお願いできないかって頼まれたのよ』

そう告げた麻里に、可愛は大きく目を見開いた。