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「そ、それは駄目ですよ!私なんかが出たらガッカリされちゃうだろうし」
……どうしてあの奥さんを選んだの?
なんて思われるのは、さすがにつらい。
そう思い目を伏せると、麻里がクスクスと笑った。
『なに言ってるのよ、きっと読者は可愛ちゃんのファンになるわよ』
「ファ、ファンだなんて、私なんかに」
『お世話になっている編集長に是非って言われてね、私を助けると思って引き受けてもらえると嬉しいな』
そう告げた麻里に、可愛はグッと言葉を詰まらせた。
うんとお世話になって来た、私の恩人でもある麻里さんにそう頼まれると弱い。
「わ、分かりました」
『わあ、ありがとう可愛ちゃん!良かった、嬉しいわ』
と麻里は嬉しそうな声を上げた。
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