第6話 『可愛の雑誌インタビュー』

4/23
24228人が本棚に入れています
本棚に追加
/1145ページ
「そ、それは駄目ですよ!私なんかが出たらガッカリされちゃうだろうし」 ……どうしてあの奥さんを選んだの? なんて思われるのは、さすがにつらい。 そう思い目を伏せると、麻里がクスクスと笑った。 『なに言ってるのよ、きっと読者は可愛ちゃんのファンになるわよ』 「ファ、ファンだなんて、私なんかに」 『お世話になっている編集長に是非って言われてね、私を助けると思って引き受けてもらえると嬉しいな』 そう告げた麻里に、可愛はグッと言葉を詰まらせた。 うんとお世話になって来た、私の恩人でもある麻里さんにそう頼まれると弱い。 「わ、分かりました」 『わあ、ありがとう可愛ちゃん!良かった、嬉しいわ』 と麻里は嬉しそうな声を上げた。
/1145ページ

最初のコメントを投稿しよう!