2868人が本棚に入れています
本棚に追加
/291ページ
？？？side
？「・・・はぁはぁ・・・。」
死ぬ。私はふとそんなこと思った
いやだ、死にたくない
だが生きる可能性は限りなく低い
目の前にはハウンドウルフの群れ、
そして後ろには絶壁
逃げ道などどこにもなく
私の魔力はもうほとんど残ってない
さらに体力のほうも限界に近い
もう、ダメなのだろうか
「....ぅわーーーー！」
半ばあきらめかけていた時
誰かの叫び声のような声が聞こえた
私その声の主を探すためはあたりを見渡していると
ドゴーーーン！！
目の前に、正確にはハウンドウルフの群れに
それは落ちて行った
「キャンッ！」
どうやら、ハウンドウルフの一匹に落ちたようだ
いきなり人が落ちてきたことにも驚いたが
さらに驚いたことはその人物が
何事もなかったように無傷で
立ち上がったことだ
あり得ない！
この崖は少なく見積もっても
50ｍはあるはずだ
そこから落ちて無傷なんて
すると一匹のハウンドウルフがその人物に
襲いかかるところだった
助けなければ・・・
しかし私は疲れ果てていて
体はおろか声すらもでない
だがその人は何のこともなく
ハウンドウルフを殴り飛ばし
その後も圧倒的な力で
ハウンドウルフを蹴散らしていった
私は死なずに済んだの？
そう思った瞬間私の意識はブラックアウトしていった
------------------
最初のコメントを投稿しよう！