王道そうで王道じゃない少し王道な始まり

10/11
前へ
/349ページ
次へ
「痛てて…」 「それが少年の新しい体よ。」 「ベースは前と同じだから外見はあまり変わらないよ。」 漣さんがそう言うとクインさんに鏡を渡された。 鏡に写った自分の姿を見てみる。 確かに顔や体格は変わっていなかったが… 「髪の色が…」 青色メインで金色が少し混じった感じになっていた。 「髪は僕とクインのをベースにしてるんだ。」 「髪で人の印象って結構変わりますよね…」 「向こうの世界に黒髪でいると悪目立ちするからね。」 だからといって、この髪は派手な気が… 「まぁ新しい体も手にいれた事だし早速だけど修行に入ってもらうよ。」 「あの…さっきも思ったんですが、ちょちょいのちょいって力を貰えないんですか?」 「うーん…君には主人公らしく与えられた力ではなく自らの手で手にいれた力で強くなって欲しいんだ。」 「そうですね…すみません。」 確かにそっちの方が主人公らしい。
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6879人が本棚に入れています
本棚に追加