6879人が本棚に入れています
本棚に追加
* * *
戦闘場で試合相手であるブリテタニアンと向き合う。
ブリテタニアンの腰には訓練用の剣
試合の始まっていない、この時点でボクの勝ちは確定したであろう。
ボクの第一試合を観ていたのだろう、だから聖剣を使うに足らぬ相手とボクを嘗めた。
ブリテタニアンは一回戦で優勝候補の一人と戦った。
その時は聖剣を使っていたのだから、ボクを嘗めているのには違いない。
だからボクは本気で行く
「ボクの第一試合を観ていたのなら知っていると思うけど、ボクは魔法を使う時、指輪の形をした魔具を使う。」
両手を広げ前へ…ブリテタニアンに見えるように指輪をはめていない手を出した。
「ボクはこの試合で魔法を使わない。」
「なっ!? 何だと!! 私を嘗めているのか貴様!!」
「君は聖剣を使わない。ボクは魔法を使わない。お相子だよブリテタニアンさん。」
「っ………。」
自分が嘗めている事を棚に上げていたのに気付いたようだ。
「後悔するなよ…」
最初のコメントを投稿しよう!