学園?HAHAHA通うがサボるに決まってる。

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「試合――始め!!」 決勝戦だというのに寂しい開始宣言で幕を開けた試合 ボクは足の裏から魔力を放出しながらディルトワルカの方へ走り出す。 そうする事で一歩の距離が長くなるので身体強化魔法を使わずに速くはしる事ができる。 この世界では身体強化魔法は使うと体全体にかかってしまう為、身体強化魔法を使うより魔力の消費が少ない。 一方ディルトワルカは歌うように綺麗な声で魔法の呪文を唱う。 詠唱魔法は魔法の中で一番の力を持つ。 強ければ強いほど呪文が長い。 ただ、呪文が長いということは詠唱にかかる時間も長くなるという事だ。 詠唱魔法は只、単に唱えるだけじゃ発動しない。 思いを込めて詠唱しなければ発動しないのだ。 だから詠唱中に攻撃を受けたら魔法が発動できなくなる。 それが、詠唱魔法が最強最弱と呼ばれる由縁である。 それなのにトーナメントを勝ち進んだディルトワルカ 一回戦以外の試合が偶然にも全て重なった為ボク達はお互いの戦法を知らない。
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