学園?HAHAHA通うがサボるに決まってる。

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ディルトワルカは、レイピアで刀を捌きながら唱っていた。 その美しい歌声は観覧している者や審判そしてボクをも魅了していた。 歌声だけではない彼女のレイピアの剣捌きはまるで舞っているかのような動きだった。 「なるほど…これが高貴で美しい戦い方か…」 思わず呟く。 本当はもう少し観ていたかったが… 試合中だ。 近接攻撃で詠唱を邪魔できないなら遠距離魔法で邪魔を… いや、もう詠唱を始めてから時間がかなり経っている。 ここは防御魔法を使うか… 長い詠唱だったのでおそらく上級並みの魔法がくる。 そして雷属性の呪文のように聞こえたので、ロックウォールでは簡単に砕かれてしまう。 ここは、 「クリアアクアシールド」 純粋な水は電気を通さない、これは常識だ。 「アーチボルテックス」 矢のように細く鋭く速い雷がクリアアクアシールドに向け飛んでくる。
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