王道そうで王道じゃない少し王道な始まり

4/11
前へ
/349ページ
次へ
連は事の重大さに気付いたのか 助けに行こうとしたボクを巻き込まない為に押し飛ばした。 押し飛ばした瞬間、連も魔方陣に吸い込まれた。 最後に見た連の顔は満足そうに笑っていた。 その笑みは巻き込まずに済んだという思いから出た笑みなのだろう。 いやいやいや、どうせなら巻き込んで下さいよ。 一人残ったボクは連のハーレムに…妹や従姉妹や幼馴染みにどう説明すれば良いんだよ… 連は勇者として異世界に召喚されました、とでも言うのか? いやいやいや、アニメの見すぎで頭が壊れたか、って思われるから 信じて貰えないからね絶対に 行方不明で警察モノだから… 色々訊かれるよ。 そんなの面倒だよ… 押し飛ばされている間に、大体そんな感じの事を考えていた。 そして気付いた時には車道に倒れ込んでいた。 起き上がる間も無く車がボクの体を轢いていった。
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6879人が本棚に入れています
本棚に追加