学園?HAHAHA通うがサボるに決まってる。

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キンッキンッキンッキンッと四回の金属音が鳴り響く 気付くと刀は手元に無く遠くに転がっていた。 あれは魔法名では無かった。 おそらくレイピアの剣術の名だろう。 燕返しは避けられたのではなく防がれた。 三回ほぼ同時に振るう事は成功した。 だが、ディルトワルカは四回ほぼ同時に突いてきた。 三回は燕返しを防ぎ、四回目は刀を突き飛ばした。 ほぼ同時に、という事は一瞬でという事だ。 観覧席では、只、単にボクの刀が飛ばされたようにしか見えないだろう。 だが、目的は果たせた。 燕返しは失敗したが魔法の詠唱を止める事が出来た。 悔しいが軽く満足している。 するとレイピアの突きがきた。 武器がないからチャンスだと思ったのだろう。 しかし…いや、むしろ手ぶらだからこそボクはその攻撃に対処できた。 彼女の手首と胸元の襟を掴み投げる。 背負い投げ、だ。
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