伏線は手当たり次第ばら蒔いとけば良い。

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やはり内容は男子勢(二人)にとってつまらなかった。 悠斗に至っては最初から最後の方まで寝ていた。 ボクは寝ないで観ていたが恋というモノを良く分かっていなかったので疑問だらけだった。 一番の疑問は、映画館の中でイビキをかきながら堂々と寝る事ができる悠斗だったが… 映画の帰り道、ボクは言った。 名を思い出せない、あの娘に たいして、イケメンでもない俳優が演じていた主人公がヒロインに言った台詞を言った。 台詞の内容は憶えていないが、告白だかプロポーズだかの言葉だ。 まぁボクは、完全にふざけて言ったのだけど… いや、正確には言った筈だ。 夢は、ボクが台詞を言う前に終わってしまった。 あの娘はどんな反応をしたのだろう… 正直に言うと、あの娘の事は名前だけじゃなくてボクとどんな関係なのかも思い出せない。 存在以外の全ての記憶がない… 悠斗や舞花、弓美と唯に聞いても、そんな娘いない、と言われるだけだった。 ボクもこの夢を見た事は、学園についた頃には完全に忘れてしまった。
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