1.運命の出逢いってあると思う

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「人としてのプライドはないのか?」詩織ちゃんはなぜか目を輝かせながらそう言った。 「え、一応あるよ。人と、犬と変態としてのプライドに分かれてる」 「ふーん」なんかあの目、どこかで見たことある。あ!おもちゃをもらったときのうれしそうな子供の無邪気な笑顔だ...へぇ! 「もしかして、詩織ちゃんはあれですか...。Sさんですか?」 「ちが「うん、だから二人ともぴったりだね」どこかで見たことあると思ったわ。てか、要注意人物の欄に乗せておこう。  みんな昼ごはんを食べ終えて、昼休みの時間を過ごす。三人で何か最近の話題について話している。そっと私の目をじっと見る詩織ちゃん。思わず、目をさらす。 「なんで目、逸らすの?」まだこちらを見ながら訊ねる詩織ちゃん。 「き、緊張するんだ」まだこっちを見ている。 「あのー、止めてください」 「やだ」拒否って。おい! 「なんで?」 「だって、面白いから」のちのち分かったが、この子はSではなく『どエス』でした。
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