未遂

105/147
前へ
/149ページ
次へ
「けいぶぅー、暑いですねぇ。 水分取らないと脱水症起こしてしまいますよ」 小松はそう言いながら、手にしたペットボトルの飲料水を、グビグビと音を立てながら喉に流し込みました。 「小松、この住宅街でもう何軒か聞き込みを終えたら休憩にするから、それまで頑張ってくれ」 早野警部は既に次の家の玄関ベルを鳴らしていました。 「流石に警部は疲れ知らずですよね。 あと二軒くらいで昼飯にしましょうよ。 腹が減っても体力持ちませんからね」 小松が泣き言を言ってる間に、住宅の玄関が開き、品の良い初老の婦人が顔を出しました。
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1350人が本棚に入れています
本棚に追加