未遂

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「そんな話でいいのでしたら・・・・・・ そうですねぇ。 我が家では主人が近所の子供達を集めて絵画教室を開いているんです。 あの日は、午後一から三人のお子さんが来ることになっていたんですけれど、連絡も無くお子さんがお一人、結局来なかったんですよ」 お腹が空いている小松は、事件に全く関係がない話を聞かされるのが堪らなくなり、思わず口を挟んでしまいました。 「奥さん、絵画教室の子供がお休みすることなんて、普通にあることでしょ。 ちっとも変わったことじゃないですよ。 聞いているのは、そういうことじゃないんですけどねぇ」
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