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「大変!
叔父様、あの人血を流しているわ! 」
雅美の言葉に、裕輔も駆け寄りました。
「きゃあ! 」
雅美が悲鳴をあげたのも無理はありません。
倒れている女性のブラウスは鮮血で真っ赤に染まり、女性の背中には刃物が突き立てられていました。
「叔父様!
この人、生きています!!
瞼が動いています! 」
女性の傍にしゃがんだ雅美は、女性の顔を覗き込んでそう叫びました。
「助かるかもしれないぞ! 」
裕輔は携帯電話を取り出すと、救急車と警察を呼ぶ手筈を取りました。
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