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「楓ちゃんがこの話を親にしなかったのは、あの男の人が楓ちゃんをハウスカッツェに連れて行き、口止めにペンダントを買ってあげたからです。
男の人は、楓ちゃんに自分を『おじさん』と呼ばせていました。
お店の人は楓ちゃん達のことを良く覚えていて、男の人は若かったと言っていました。
楓ちゃんには、親戚の叔父さんはいないんですよね? 」
雅美の質問に彩子が頷きます。
「それを聞いて、私は警察で尋問を受けた男の人が楓ちゃんを連れ去ろうとしていたのだと思ったのです。
今日はそれで……楓ちゃんから本当のことを聞こうと、ここに連れて来てもらったんです」
楓は母親の腕の中で大きな声を上げて泣き出しました。
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