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半月後、久留間家が巻き込まれた事件は、思わぬ方向で解決をしていきました。
久留間家のリビングでは紅茶の良い香りが漂っています。
裕輔が雅美との話で盛り上がっているところへ、キッチンから真理子と沙英子が出てきました。
「今日はアップルパイを焼いてみたわ。
お店のようには上手くいかないけれど。
さあ、どうぞ」
真理子に続いて沙英子が席に着くと、沙英子は裕輔と雅美の顔を見比べています。
「さて。
教授と姫の事件レポートは出来上がったのかしら?
さっき刑事さんが来ていたのは、事件の件だったのでしょう?
二人の活躍レポートを私にも読ませてもらいたいものだわ」
雅美は沙英子のジョークに顔を綻ばせています。
裕輔がテレビのスイッチを入れました。
「そろそろかな…… 」
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