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石畳の散歩道を二人でのんびりと歩いていくと、道は海に向かって下り坂になっています。
ノスタルジックな坂道で、二人が弾ませていた会話と言えば……
「つまり、叔父様は神隠しと呼ばれた現象も、連続殺人の可能性があると……? 」
「その可能性は否定できないだろう。
単なる事故ならまだしも、ある一定の期間同じ地域で子供ばかりが消えてしまう。
昔の迷宮入り殺人事件は、神隠しと言うことにされた可能性があるとは思わないかい? 」
度々言っておきますが、叔父の方は大学教授、姪は小学生。
然し、二人の好奇心は同じ方向でピタリと一致してしまうのです。
血の繋がりは全くないにも関わらず、息の合い方は本物の親子以上かもしれません。
沙英子が心配するのも、二人の好奇心の方向が、呪いや因習、殺人など、沙英子には到底理解できないことに向いているからなのです。
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