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「今の人、謝りもしなかったですね。
随分無礼な人だわ」
「自分のことしか見えていないのだろう。
自分は急いでいる、自分には理由がある、自分自分と、何でも自分中心に思考が動いているんだろうね。
そう言う人間には、人の痛みを理解することなんてできやしないさ」
裕輔は摩っていた右手をぱっと離すと、もう痛くないよと言うように、その手を振って見せました。
「良かった。
叔父様が怪我をしていたらどうしようかと、不安になってしまいました」
「はははっ。
姫に心配してもらえるなんて、ぶつかられて得をしたかな」
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