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黙って話を聞いていた真理子が、思いついたように口を開きました。
「小さい子が『おじさん』と呼ぶのは、必ずしも親族の、叔父を指す訳ではないでしょう。
近所のおじさんのことも、名前ではなく『おじさん』と呼ぶんじゃないかしらね」
「それはそうですね……。
楓ちゃんがおじさんに買って貰ったと言うのを聞いて、勝手に実の叔父さんのことだと思っていました。
でも、他人のおじさんだとしたら……楓ちゃんが親に言えないって言うのは問題ですよね…… 」
雅美はアイスティーに手を付けるのも忘れて考え込んでいるようでした。
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