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「彩子さんにしても誰にお礼を言っていいのか分からないようだものねぇ。
流石に楓ちゃんも、もうママに話したんじゃないかしら。
それより、警察に呼ばれてたのでしょう?
その話を聞かせて頂戴」
沙英子に急かされて、裕輔は不審車両に乗っていた重要参考人の面通しをして来た話をしていました。
けれど、雅美の方は裕輔達の話は上の空でした。
手に持った猫のペンダントを、表にしたり裏にしたりしながら、何か考え事に集中しているようです。
「あら、まみちゃん?
どうしたの? 」
「ううん、何でもないです…… 」
雅美は慌ててアイスティーに手を伸ばしました。
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