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「雅美姫は、今日面通しした男と事件当日に僕がぶつかった男は、同一人物じゃないと思っているんだよね? 」
裕輔に話を振られて雅美は、こくりと首を縦に振りました。
「顔をハッキリ見た訳ではないですし、印象が違うのは当たり前らしいのですが……
何だか別人のような気がしてならないんです」
「でも、不審車両に乗っていた男は、この辺りをずっと車で様子を伺っていたのでしょう?
その男は、事件の日に一体何をやっていたのかしら? 」
真理子の疑問に、雅美は大きく頷きました。
「それなんですが……
事件の日には、表沙汰にならなかったもう一つの事件が存在していたのではないでしょうか」
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