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親父にそう言って以来、僕は人間が住む世界に移住した。
人間界に"コネ"のある親父に、無理矢理住まわされたマンションの洗面台で、鏡に写る自分とにらめっこする。
とりあえず見た目の年齢は人間でいう18歳くらいだろうか。"僕ら"は長生きだからね。人間の見た目年齢×5位で本当の年齢だろう。
艶のある黒髪は長くもなく短くもない、一般的な長さ。身長は高くもなく低くもないっていうのは気になるところだけど。
その代わり、顔だけは整っている。カッコいいとかわいいの間だと言ったのは、クラスメイトの女だったか。
「結局なんかこう……中途半端な……」
鏡に向かって、ため息。
すると斜め後ろの鏡に写らないポジションから視線を感じた。
「なに、鏡に写った自分に見とれてため息なんかついちゃってんの?」
「ちがっ!!違うしっ!!」
呆れた顔して見やがって。
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